たのしみごと

日々のちょっとした出来事を書いてみました

龍ヶ窪 夏木立の中の散策

 新潟県中魚沼郡津南町谷内にある龍ヶ窪。

 夏の暑い時期になると、涼を求めて、訪れる場所です。

 

 車を停め、駐車料金200円を支払って、入っていきます。

 周りを山に囲まれた場所にあるため、駐車場の方に、「龍ヶ窪にクマは出ません

 か?」と伺うと、「山の中ですが、今まで熊の出没は聞いたことがありません。」

 と、言われ、安心して散歩開始です。

 

 

 階段を下りると、すぐに、青々とした木々が、目に飛び込んできます。

 

 少し歩くと、水場があります。

 龍ヶ窪だけに、龍の口から、水が出ていました。

 

 水の冷たさを確認がてら、少し飲んでみました。

 「飲用水」とは書いてなかったのですが、飲んでよかったのでしょうか?

 幸いお腹も壊しませんでしたが・・・。とても冷たい水でした。

 

 遊歩道手前に、水が流れ落ちている場所があります。

 澄んだ、きれいな水です。

 

 龍ヶ窪は、30万年くらい前に、苗場山が爆発した時に、溶岩の間にたまった水が

 湧き出して、出来ているとのこと。水量は、毎分30t、日量43,00t。約1.2haの

 池は、1日で、池の水が全て入れ替わり、決して濁ることなく、水を清冽な状態に

 保っているそうです。美味しい水質と、豊富な湧水量から1985年に「日本名水百選」

 の一つに選定されています。

 

 遊歩道を歩いて行きましょう。

 

 緑の濃い、美しい木立の中を歩きます。

 

 時折、木々の間から、見える池もきれいですね・・・。

 

 池を見渡せるスポットがありました。


 池の底に生えている水草?藻?のためでしょうか?・・・。

 池全体が、緑色に染まっています。

 

 先に進みます。

 

 違う方向からも、池を見ることが出来ます。

 

 道の一番奥に、小さな石の橋を渡ると「龍田宮」があります。

 わかりにくいですが、柱に渡されている木には、龍の姿が彫られています。

 

 扁額は「神徳深龍ヶ窪」とあります。龍神様が祀られているのでしょうか?

 龍神様から、御利益を得られるということなのでしょうか?・・・。

 

 隣に、小さな祠があります。

 昨年までは、祠はなく、石が剝き出しでしたが、風雨に晒され、これ以上、劣化

 しないように、祠で囲われたのかもしれません。

 石に書かれた字は、読むことが出来なくなっていました。

 お供え物が沢山あり、地域の方々から、大切にされていることが解りますね・・・。

 

 この祠の右奥に、龍ヶ窪の源流口があります。

 小さな源流口ですが、とめどなく水が、流れ出ています。

 

 きれいな水なので、龍田宮前の水は、透明度が高く、水に周りの木々が映り込んで、

 とても美しいです。

 厳かな空気に包まれている感じがしました。

 

 さあ戻りましょう。

 

 遊歩道入り口近くに、「龍ヶ窪神社」があるので、行ってみます。

 

 突き当りには、小さな祠があり、「八頭龍王大権現」のお札が売られていました。

 

 

 階段を上がると、龍ヶ窪神社があります。

 木々に囲まれた神社でした。

 

 階段下には、飲用水を汲める場所があります。

 ポリタンクをもって、水を汲みに訪れる人も多いそうです。

 ペットボトルでもいいから、持ってくればよかったなー・・・。

 次回は、忘れずに持ってこようと思います。

 

 緑の美しい木立の中を歩き、凛とした空気の中で、きれいな水や池を見ることが

 出来、とても気持ちの良いお散歩が出来ました。

 また来たいと思います。

 

 長くなってしまいましたが、お付き合いいただきましてありがとうございました。

真夏のひまわり畑

 夏の花と言えば、「ひまわり」を誰もが思い浮かべるでしょう。

 全国どこでも、ひまわりをこの時期見ることが出来ますが、新潟県でも、ひまわり

 の沢山咲く場所は、色々あります。

 

 今回は、「津南ひまわり広場」に行ってみました。

 

 津南町のひまわり畑は、平成2年に青年農業士(野菜研究会)の仲間が、自らが

 楽しむために、遊休農地(50アール)を利用して作付けをしたのがはじまりです。

 その後、平成3年に、町の助成や農協の協力を得て、3haに観賞用の数品種を作付け

 した所、反響が大きく、観覧者が多数訪れたため、平成5年からは、町観光協会

 主催となり、現在では、4haの畑に約50万本のひまわりが咲き誇る光景は、「津南

 の夏の風物詩」となっています。

 

 ひまわりが植えてあるところは、公園などではなく、新潟津南町の沖ノ原大地の

 広大な畑の中にあります。

 

 

 駐車場は、この時期だけに造られた、舗装されていない駐車場です。

 駐車場料金は、一般車両1,000円(露店、町内事業所で使用可能な300円クーポン付)

 と高くて、ちょっとびっくりしました。

 

 駐車場脇には、露店や休憩施設場ありました。

 早めに伺ったのですが、すでに沢山の方々が、訪れていました。

 

 陽の光を遮る場所もないので、足早に見て廻りました。

 一面のひまわり畑で、どこを見てもきれいです。

 

 道を歩いて行くと、「迷路」発見・・・。

 ついつい、方向音痴のくせに、入ってしまう私です。

 

 道は、前日降った雨のためか、ぬかるんでいました。

 

 

 時々、道をひまわりが、覆いかぶさるような場所もあります。

 

 歩いては、突き当りの繰り返しです。

 小さな子供たちが(きっと、何回もチャレンジしたのでしょう・・・)、「こっちじゃ

 ないよ、あっちだよ。」と、話しているのを、聞き耳を立てて、進んでいきます。

 

 迷路から見るひまわりは、背が高いので、下から見上げる感じ・・・。

 これまた、素敵でした。

 

 思いのほか、スムーズに出口に出ることが出来ました。

 

 見晴らし台があったので登ってみました。

 そんなに高くないのですが、少しだけ、上から見ることが出来ました。

 

 まだ咲き始めのひまわりを見て、ほっと一息・・・。

 

 戻りながら、ひまわりを堪能しました。

 

 咲いている畑の反対側には、まだ、全く花をつけていないひまわり畑も見えます。

 長期間、見頃を楽しんでもらうために、畑(4ha)を3つに分けて、咲く時期を

 ずらしているとのことでした。

 ひまわり畑の脇には、かかしが並んでいます。

 近隣の小学生が作った作品のようですねー・・・。

 

 素朴で、可愛らしかったです。

 

 帰りに、駐車料金についていた、300円のクーポンを使って、トウモロコシ(白200

 円と黄色150円のトウモロコシ)を2本買って帰りました。

 家で茹でて食べたら、スーパーで買うトウモロコシとは違って、甘くておいしい

 トウモロコシでした。もっと買ってくればよかったです。

 

 暑い夏空の下、きれいに咲くひまわりを見れて、とっても楽しかったです。

 

Part 2 里山散歩

  暑い日のお散歩の続きです。

 ここは、国営越後長岡丘陵公園の、里山フィールドミュージアム

 

 「花の水辺区」を歩きます。

 

 木道脇の水辺には、色々な水生植物を見ることが出来ます。

 

 (ヒルムシロ)

 

 (ウォータークローバ)

 

 (コウホネ

 

 (ガマ)

 

 9月中旬になれば、ミズアオイアサザトチカガミオモダカなどの可愛らしい

 花を見ることが出来ます。

 今はまだ、ほとんど花は咲いていませんでした。

 

 代わりに、半夏生を、あちこちで、見ることが出来ました。

 緑ばかりの中に、白は目立ちますね・・・。

 

 アサザが、1輪だけ咲いていました。

 

 チョウトンボも沢山飛んでいましたが、葉に停まってくれないので、これが精一杯

 でした。

 

 日陰を求めて、木々が多い方へ向かいました。

 

 水も流れているので、気持ちが良いです。

 

 木には、実をつけているものも、見えました。

 梨でした。食べられるのかな?(公園内なので採りませんが・・・)

 

 クルミの木も実をつけていました。

 

 奥の木道から、小さな池を見ると、少しだけ、ハスの花が咲いていました。

 

 暑いので、戻ります。

 

 ここは、山の中なので、クマなどの野生動物がいる場所です。

 センサーカメラが設置してあるようです。

 

 この脇の道を登って行けば、また違った景色を見ることが出来るのでしょうが、

 怖がりなので、遠慮しておきます。

 

 里山交流館えちごにあんに、戻ってきました。

 

 中に入って、冷たいジュースなどを飲んで、休憩します。

 

 一角に、「カブトムシハウス」のアーケードが見えます。

 前は、山の中にあったようですが、ここ最近の暑さでは、人も虫も落ち着いて、

 居ることが出来ないので、屋内に変更したのでしょう・・・。

 

 小さなネットのお家があります。

 虫を見に、人が、虫かごの中に入っていく感じです。

 

 あちこちにカブトムシがいます。

 人工のゼリーの餌が、木の穴に入れてあります。カブトムシが、群がっていました。

 

 おいしいですかー・・・。

 

 こんなに沢山、餌があるのに、餌場を巡って、バトルをしているカブトムシもいて、

 声援をしたり、負けたカブトムシをねぎらったりしながら、見ていました。 

 ツノを相手の身体の下に入れて、持ち上げひっくり返すという戦い方でした。

 木の下に落とされても、また戦いを挑みに行くことを、繰り返していました。

 結構、長い時間、見てしまいました。

 

 楽しかったー・・・。(カブトムシハウスは7/20~8/25開催しています)

 

 桔梗を見に来て、カブトムシまで見れて、暑い中、来た甲斐がありました。

 

 次回は、アサザミズアオイなどが咲く時期に、来ようかな・・・。

 古民家のある場所にも行ってみたいです・・・。

 

 長い間お付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 里山散歩は終了です。

Part 1 里山散歩

 長岡市の西、標高80~260mの丘陵地帯にある国営越後長岡丘陵公園。

 園内には、遊具や花場がある「健康ゾーン」と、自然豊かな「里山フィールド

 ミュージアム」の二つの大きなエリアがあります。

 

 自然の中を散策するのが好きなので、里山口から入り、「里山フィールドミュー

 ジアム」に行ってきました。

 

 

 里山口のゲートで、入園料450円と駐車料金260円(JAF会員割引で-60円になりま

 した)を支払って入場します。

 

 前回、9月中旬に訪れた時には、桔梗がすっかり終わっていたので、今回は、早め

 に訪れてみました。

 

 なるべく早めの時間と思い、開園時間の9時30分に訪れましたが、既に暑くなっ

 ていました。

 

 まずは、里山交流館「えちごにあん」の屋上にある桔梗を見に行きます。

 

 道の脇は、草木が茂り、むっとします。

 

 桔梗や百合などの花が咲いていました。

 

 「桔梗開花中」の看板がありました。

 良かった・・・。咲いているようですね・・・。

 

 里山交流館「えちごにあん」の屋上に到着。

 ここは、屋上とは思えないほど、広く、草や花が咲いていて、素敵です。

 

 スプリンクラーもあり、水撒きが自動で行われていました。

 

 木道脇の花壇に、桔梗が沢山植えてあります。

 

 百合の花など、他の花も咲いていました。

 

 奥は、広い板張りのフロアーになっています。

 

 椅子とテーブルがありますが、この暑さでは、ここに座って景色を眺める気には、

 ならないですね・・・。

 

 所々、枯れ始めの花もありましたが、満開と言ってよい咲き方でした。

 

 桔梗は堪能しましたが、折角、入園料や駐車料金を支払って入園したので、里山

 方も見て廻ることにしました。

 

 里山交流館「えちごにあん」を後にし、坂を下って歩いて行きます。

 

 木道が整備されています。

 

 きれいな花が沢山咲いているということはありませんでしたが、所々、花や植物を

 観察することはできました。

 

 暑い中ひたすら歩いて行きます。風が吹いてくれればよいのですが、こんな時に

 限って、無風なのはつらいですねー・・・。

 

 東屋もありますが、蒸し暑いので、長くはいられませんでした。

 

 水辺の植物を見ながら、奥に進んでいきましょう。

 

 長くなったので、次回に続けます。

久しぶりの水族館

 暑い日だと、夫がお出かけに、付き合ってくれません。

 家にばかりいても、つまらないので、一人でもお出かけしますが、最近、娘に声を

 かけると、一緒にお出かけしてくれることが多くなりました。

 

 今回も娘とお出かけ。山の中をお散歩しようと思って、出かけたのですが、途中

 から雨が降り出したので、急遽、海沿いをドライブすることにしました。

 「どこに行く?」と、二人で相談し、「水族館でも行ってみようか?」という事

 になり、2018年にリニューアルした「上越市立水族博物館 うみがたり」に行って

 みました。

 

 

 80年以上前から、上越市には「上越水族館」があり、子供が小さい頃は、訪れた

 ことがあったのですが、リニューアル後は初めてになります。

 

 中に入ると、まず目に入ったのは、「すみっこぐらし」とのコラボの表示。

 

 レストランではコラボメニューがあったり、あちこちにすみっこぐらしのぬいぐるみ

 が置いてあって、かわいいです。

 

 「うみがたり」の名前の由来は、海と人が「語りあう」ことで、新しい価値を

 「うみ」だす水族館になってほしいとの意味で「上越市立水族博物館 うみがたり」

 になったとのことでした。

 

 この水族館の目玉は、「マゼランペンギン」。

 飼育数約120羽は、日本一の多さとのこと。

 

 

 マゼランペンギンが暮らすエリアは、野生の一大生息地であるアルゼンチン共和国

 チュブ州の環境を再現しているとのことでした。

 

 ペンギンのお家?もありました。

 マゼランペンギンは、胸の2本の黒いラインが、特徴とのことでした。

 

 幼鳥もいます。

 

 3階には、「日本海エリア」があり、全面のガラス窓から、日本海を見ることが

 出来ます。まるで、海が続いているような錯覚を覚えます。

                            (うみがたりHPより)

 

 中央には、佐渡島を模した岩が置いてあります。日本海を表現しているのです

 ね・・・。

 

 3階の「イルカスタジアム」には、イルカがいましたが、2頭しかいないようで

 した。時間ごとに、イルカショーを見ることが出来るようですが、時間が合わずに、

 見ることが出来ませんでした。残念・・・。

 

 本来なら、バンドウイルカが、まるで日本海と繋がっているようなプールで、力強い

 パフォーマンスを披露してくれるとのこと。 

                            (うみがたりHPより)

 2階には、色々な魚やクラゲなどがいました。

 

 水中トンネルからは、360度、魚たちが泳いでいるのをみることができます。

 

 大きなガラス張りの水槽はないですが、あちこちに小さな窓があり、そこから、

 水槽内を見ることが出来る造りになっています。

 

 3階にあった「イルカスタジアム」のプールは、2階の「イルカホール」と繋がっ

 ていて、水中を泳ぐイルカの様子を見ることが出来ました。

 

 水族館は、ものすごい迫力があるとは、言えませんが、小さいお子様向けには、

 ちょうどよい水族館だと思います。

 

 すみっこぐらしとのコラボは、9.23まで開催されているので、一度訪れてみては、

 いかがでしょうか。

 久しぶりに童心に帰って、楽しむことが出来ました。

Part 3 醸造の町 摂田屋散策

 長岡市の中心部から、ほど近いところに、味噌・醤油・酒蔵が集中して立地する

 摂田屋。かつて江戸幕府の御領地として味噌や醤油造りが発達し、奇跡的に戦災を

 免れたこのエリアは、明治期から残る趣ある建築物も多数あり、発酵・醸造文化の

 歴史を肌で感じられる場所です。

 

 サフラン酒製造本舗の次に向かったのは、醤油醸造元の「越のむらさき」

 「越のむらさき」は、江戸時代から、醤油を作り続ける老舗の醸造元です。

 

  店の脇にそびえるレンガ造りの煙突が、目印になっています。

 

 この煙突が建築された明確な年代は不明のようですが、昭和3年(1928年)に工場

 を新築した時には、既に、このレンガの煙突はあったようです。

 当時は、石炭を燃やし醤油づくりをしていたとのことで、煙突からは黒い煙が出て

 いたとのこと。燃料が、石炭から重油になると共に、使われなくなりましたが、

 貴重な建築物として、当時の2/3ほどの高さを残しているとのことです。

 新潟中越地震の際に、真ん中で大きくねじれ、れんがも多数割れて倒壊寸前でした

 が、現在は修復され、補強工事も施されているとのことです。

 

 

 店の前には、お地蔵さまが座しています。

 このお地蔵様は、江戸時代より三国街道との岐路にありました。台座の石には、

 「右は江戸 左は山道」と彫られており、「道しるべ地蔵」と呼ばれています。

 ここに置かれてから、既に200年以上の時が経っており、江戸へ旅する人は、ここ

 で道中の無事を祈って、旅立って行ったという事です。

 

 お店の中は、土間づくり。お醤油のほのかな香りがします。

 

 この日は、工場の中は観ることはできませんでしたが、昔ながらのお店でした。

 

 私の家では、このお醤油が、とても好きで、普通に、お店で売っている醤油より、

 値段は高いのですが、時々、使っています。

 お歳暮やお中元の品としても、購入しています。ちなみに、今年のお中元も、下の 

 5本セットを購入し、お使い物としました。お中元周りをする夫には、重いと不評

 ですが・・・。だって、おいしいんだもの・・・。

 

                        (越のむらさきHPより)

 

 越のむらさきを後にして、散策を続けます。

 

 すぐそばに、竹駒神社があります。

 狐の像があることから、稲荷神社ですね・・・。

 右側の狐の像は、子供が親を見上げていて、「あなたは私を守ってください」

 「将来私があなたを守りますから」というメッセージだとも言われております。

 宮城県岩沼市の竹駒稲荷(神社)から、明治22年、この地に勧請されたとのこと

 でした。

 

 竹駒神社の前を過ぎて、道なりに進みます。

 左右に黒塗りの板の壁が見えます。

 

 日本酒の蔵元「吉乃川」です。

 創業は、天文17年 1548年。 越後の戦国武将 上杉謙信春日山城に入場した年

 です。以来470年余、新潟県長岡市摂田屋の地で酒を醸し続けています。

 

 お酒のタンクが、左右に見えます。

 

 工場の中の道を歩きます。

 金属の建物や機械、タンクなどが続きますが、特別感があって、これはこれで、

 楽しいです。

 

 「瓢亭」が見えました。前に訪れた時は、試飲やお酒を購入できるお店でしたが、

 今は、国登録有形文化財「常倉(じょうぐら)」を改装して吉乃川 酒ミュージ

 アム「醸蔵」ができたので、役目を終えたようです。

 

 吉乃川の仕込水は、敷地内の地下深くから湧き出る、信濃川の伏流水を使ってい

 ます。「天下甘露泉」と呼ばれるその水は、ミネラルをバランスよく含む軟水で、

 飲み飽きしない、さらりとした酒質の吉乃川を醸し出しています。

 

 毎日飲める「価格」と「品質」のバランスが取れたお酒。それこそが「吉乃川」が

 目指す「いつものうまい酒」ということのようです。

 

 一回くらいは、皆様も飲んでみてください。

 飲みやすいお酒だと思います。「極上吉乃川」がおいしいと、私は思います。

極上吉乃川 純米吟醸 720ml

                              (吉乃川HPより)

 

 表に廻ると、吉乃川酒ミュージアム「醸蔵」があります(写真左手)。

 今回は、中に入りませんでしたが、吉乃川の歴史や、日本酒の製造方法について

 解説する展示スペースがあったり、古い酒造りの道具や歴代の酒瓶など、貴重な

 史料も展示されているようです。もちろんお酒も買えます。

 

 今回、摂田屋地区を回りましたが、ほんの一部です。まだまだ、見所が沢山ある

 ので、別の機会に、また訪れてみようと思います。

 

 長い間お付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 

 おまけ:

  摂田屋6番街 発酵ミュージアム米蔵で、「機那サフラン酒」を買ってきまし

  た。 

 飲んでみた感想は、養命酒のような、薬用酒の感じで、体に良さそうな味でした。

Part 2 醸造の町 摂田屋散策

 新潟県長岡市の旧三国街道沿いの醸造の町、摂田屋。

 明治20年に初代吉澤仁太郎が創業した「機那サフラン酒製造本舗」は、摂田屋の地

 でサフラン酒を販売し、明治から昭和にかけて繁栄しました。

 「機那サフラン酒製造本舗」には10の土蔵群があり、すべて国の登録有形文化財

 指定されています。

 

 

 土日祝日の開放日には、「機那サフラン酒本舗保存を願う市民の会」の皆さまに

 よるガイドで、鏝絵蔵や離れ座敷、錦鯉のいる池のある庭園の見学ができます。

 

 訪れたのは、7月中旬の土曜日。

 見学寄付金200円を支払って、10名ほどの方と一緒に、案内をしていただきました。

 

 まずは、主屋の隣にある衣装蔵へ。

 震災の影響で、壁の一部が、剥がれ落ちたりしていましたが、「土台は、建設当時

 の130年位も前のままですが、びくともしなかったのですよ。」と、ガイドの方は、

 誇らしげに、お話して下さいました。

 

 今に残る「日本一の鏝絵蔵(こてえぐら)」に仕上げたのが、左官職人・河上伊吉

 (かわかみいきち)。もとは、近所に住む商人で、酒・味噌・醤油・薪炭の行商を

 していましたが、吉澤仁太郎さんから、依頼を受け、伊吉さんは、富山へ左官

 修行に出て、左官の技術を身につけると、仁太郎さんの元へ戻り、鏝絵蔵をはじめ、

 吉澤家の13の建物づくりに携わったそうです。

 

 この衣装蔵は、鏝絵蔵より、10年前に造られました。一階部分は、当時は、輸入品

 で高級建材だった波形鉄板(トタン板)で覆われています。

 

 土台には、風通しのための、通気口が造られていて、スライドして開閉できる造り

 になっています。実際に、開閉してみましたが、結構重かったです。

 ガイドの方は、片手でスイスイと動かしていたので、コツがあるようですね・・・。

 

 庭の方へ進みます。

 

 庭には、あちこちに、石が配置されています。

 小山の様に積み上げられた石は、「鬼押し出し」から、運んできたものとのこと、

 でした。

 

 吉澤仁太郎が、自ら作成したと伝わる石灯籠が、庭に大小10基ほどあるとのこと。

 

 池の中央には、これも「鬼押し出し」からの石でしょうか?ゴツゴツした石の上に

 不動明王や龍などの石像が、乗せられていました。

 

 庭園に面したところに、離れ座敷がありました。唐破風屋根の玄関が特徴的です。


 中を見学出来るとのことで、案内していただきました。

 

 豪奢な造りではありませんが、細部にこだわった造りになっていました。

 

 ガラス戸には、割れにくいように、窓枠の隅に金具を取り付けた造りになって

 います。

 

 戸や飾りも洒落ています。


 あえて曲がった木を使った床柱。


 柿の渋を塗った欄間の飾り。

 

 大理石の洗面所やトイレも凝っています。


 今でも通用するような、洒落た感じもしました。

 

 離れを見せていただいたので、次は、鏝絵蔵に行きます。

 

 一階部分は海鼠壁(なまこかべ)、扉には、極彩色の「鏝絵(こてえ)」を施した

 豪勢な蔵が目を惹きます。

 軒下には、龍の鏝絵が、施されています。

 龍は、よく見ると、髭が浮いたように立体的に造られています。鏝だけで、これを

 造るとはすごい技術ですねー・・・。

 

 ひときわ目を惹く鳳凰の青色は、ラピスラズリを使っています

 

 蔵の北面の壁には、十二支をはじめとする14種類の動物や霊獣、9種類の植物を、

 極彩色で描き出しています。

 とても美しいです。

 

 蔵に、こんなに沢山の窓をつけることは、普通ないのですが、鏝絵を施した「見せ

 る壁」にしたくて、窓を増やしたようです。

 平成18年11月に、国の登録有形文化財に指定されています。

 

 ガイドの方から、丁寧な説明をして頂いて、違った角度から、機那サフラン酒製造

 本舗を見ることが出来て、とても良かったと思います。

 一見の価値があると思いますので、是非、訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 次回は、摂田屋周辺を散策したので、載せたいと思います。