たのしみごと

日々のちょっとした出来事を書いてみました

にとこみえーる館に行ってきました

 寺泊の方に向かう時には、いつも目にしていた「にとこみえーる館」。

 今まで、気にはなっていたのですが、入ったことはなかったので、ちょっと見に

 行ってきました。

 

 

 「にとこみえーる館」という名称なので、川の中が、ガラス張りか何かで、見える

 ようになっているのかなと思っていました。

 

 入場は、無料なのですが、受付の方に声をかけて入ります。

 

 入ると、展示パネルのある場所がありました。どこを観ればよいのか、戸惑って

 いると、受付の方が、シアタールームに案内してくださいました。

 にとこみえ〜る館 on Twitter: "にとこみえーる館です!  「にとこ工事みえーる館」をリニューアルし、規模や展示内容がグレードアップして、かえってきました!大河津分水路改修事業について学べる施設です⭐️施設内には3Dで工事

 

「まずは、ここで、情報をとるのですね・・・。」と思い、20分位、録画されたものを

 観させていただきました。

 

 ・洪水が起こるとどうなるのか?

 ・何故、「令和の大改修」と言われる大河津分水の改修を行う事になったのか?

 ・どの様な工事の方法で、行われているのか?

 等について、詳しく、教えていただきました。

 

 令和元年10月12日の台風12号を覚えていますか?

 長野県穂保地区で、千曲川が決壊し、甚大な被害が出た台風です。千曲川新潟県

 に入ると信濃川に名称が変わります。つまり繋がっているのです。長野に降った雨

 は、150Km離れた大河津分水に、半日(12時間)かけて到達します。

 

 私も覚えていますが、翌日の令和元年12月13日、新潟県は、晴天に恵まれていまし

 た。しかし、防災無線で、洪水の危険があるとのことで、避難が呼びかけられまし

 た。「こんなに天気が良いのに、洪水って何のことだろう?」と思った事を覚えて

 います。無知でした・・・。もし、大河津分水が決壊したら、燕市三条市弥彦村

 を経て、新潟市まで浸水し、最大で数mの高さになる水害に見舞われた筈です。

 この時は、ギリギリのラインで決壊は免れましたが、本当に怖い事です。

 

 『長野の大雨、半日後には、大河津分水へ』

 

 このことを、しっかりと、覚えておかなければいけないと思いました。

 

(現在の大河津分水)

 

(完成予想図)

 2015年から、改修工事が始まり、完成は2032年だそうです。

 

 録画を観終わったので、今度こそは、川底が見えるのかなと探しましたが、何も

 ありません。受付の方が、「入り口を出て、屋上に上がることが出来ます。」と。

 

 言われるまま、屋上に行ってみました。

 

 

 工事をしているのが見えます。

 

 館内にあったパネルと比べてみます。

 

(山地部掘削)

  

 川幅を広げるために、山の斜面を削っています。

 

 

(新第二床固)

 

 落差は9mあって、突起のようなものが3列あり、水の流れを弱める働きがある

 そうです。

 

 この脇には、魚道が造られており、魚が海から登ってこれるようになっているそう

 です。

 

(魚道)

 

 知らなかったのですが、大河津分水には、鮭やアユが海から登ってくるので、

 魚たちが困らないように、工事中にもかかわらず、魚道を作って、魚たちを守って

 いるようです。

 

 よく見ると、投網を投げ入れている人たちがいます。漁業組合に所属している方が、

 許可を得て、この時期だけ鮭をとっているとのことです。

 

 

(野積橋架替)

大河津分水路 工事紹介

 

 今の野積橋より、海側に新しい橋を作る予定だそうです。歩道も設けられ、橋を

 歩きながら、日本海の風景を楽しめる造りになるそうです。楽しみですねー。

 

 工事の方法は、「ニューマチックケーソン工法」だそうです。

 

 

 簡単に言うと、

 水の中にコップを逆さまに入れると、空気が上に溜まります。ここに高圧の空気を

 送り込むことで。コップの中の水が押し出され、コップの中が全て空気になります。

 コップの代わりが、「ケーソン」と呼ばれる一つ450トンもある巨大な鉄の箱で、

 これを川底に沈めて、作業するとのことです。頭では解っても、怖い感じがします。

 

 結局、川底が見えるから「にとこみえーる」ではなかったようです。改修工事を

 見ながら、改修の必要性を理解してもらうために、建てられたようです。

 

 

 ネーミングに惑わされ、ちょっと残念な気がしましたが、とても勉強になりました。

 

 今回は、文章が多くて、申し訳ありませんでした。

 お付き合いありがとうございました。