たのしみごと

日々のちょっとした出来事を書いてみました

佐渡を巡る旅③:大膳神社と妙宣寺

 2024年7月27日に、「佐渡金山」が、世界文化遺産に登録された佐渡

 夫と二人で、2泊3日(2024.10/16~10/18)の佐渡旅行に行ってきました。

 

 佐渡のあちこちを巡ったので、暫く佐渡を巡る旅」を載せていきますので、

 お付き合い頂けると幸いです。

 

 1日目は、生憎の曇り空のため、佐渡の中央部を横断し、神社仏閣巡りをして、

 宿泊地の相川を目指しています。

 

 先に訪れたのは、①清水寺(せいすいじ):歴史を感じることのできる場所で、

          特に京都の清水寺を模して建てられた「救世殿」は素晴ら

          しかったです。(佐渡を巡る旅①)

         ②長谷寺(ちょうこくじ):長い歴史を持ち、今も尚、当時

          の姿を見ることのできる建物が多く、見所の多いお寺でし

          た。(佐渡を巡る旅②)

 

 今回、訪れたのは、「大膳神社」と「妙宣寺」です。

 

(1日目):10/16

 ③大膳神社(だいぜんじんじゃ)

   大膳神社は、大和飛鳥路に例えられた田園地帯にあります。

 

 普通なら、神社正面の鳥居をくぐって、神社内に入るのでしょうが、車のナビ

 通りに走ってきたら、裏の駐車場に到着しました。

 民家の脇のような道を通って、神社内に入ります。

 

 境内に入ってきました。

 

 赤い鳥居の奥が、本来の参道でしょうね・・・。

 

 振り向くと、「大善神社」が見えます。

 大善神社は、地頭・本間山城守によって、日野資朝(ひのすけとも)と大膳坊

 が合祀され、正殿には、御食津大神(みけつおおかみ)祀っています。

 資朝の子の阿新丸が、佐渡に渡り、親の刑死の無念を晴らした際、逃亡を助け

 た大膳坊は処刑されてしまい、御坊の怨霊を鎮めるために、勧進されたと謂わ

 れています。 

 

 神社の後ろには、経蔵でしょうか?蔵が見えます。

 

 神社境内には、ひと際目を惹く、能舞台があります。

 

 大膳神社の能舞台は、佐渡に現存する最古のものと伝わっています。

 「佐渡国仲四所の御能場」の一つとして、古くから演能が行われている由緒

 ある能舞台です。毎年4月18日の大善神社の例祭には、定例能が行われ、鷺流

 狂言と共に、神事芸能として奉納されています。

 (6月上旬には、観光用に薪能も行われているようです)

 

 能の間に演じられる狂言には、大蔵流和泉流、鷺流があります。

 「鷺流(さぎりゅう)」は、全国に3ヶ所(山口県山口市佐賀県千代田町

 佐渡)のみ残る狂言の流派で、徳川家康のお抱え狂言師であった鷺仁衛門宗玄

 が創設した流派とのことです。

 狂言は明治時代に入ると衰え、佐渡の鷺流狂言も、昭和30年代に消滅したと、

 いわれていましたが、昭和50年代に、当時の真野町に鷺流狂言の伝承者が確認

 され、本狂言が復活し、佐渡鷺流狂言研究会が伝承と普及に努めているとの

 ことです。

 

 近くに寄って、能舞台を見てみました。

 

 能舞台は、茅葺き、寄棟造で、1846年(弘化2年)に再建されたものです。

 佐渡能舞台のほとんどが、雨風を避けるために、戸が建てられていますが、

 ここは年中開けられていて、いつでも能舞台を見ることが出来ます。

 

 舞台正面の老松に日輪が描かれた、美しい鏡板が目を惹きます。

 日輪が絵描かれている舞台としても珍しく、貴重な能舞台とのことです。


 舞台天井には、能「道成寺」で使用する鐘穴を見ることが出来るとのことです

 が、良く解りませんでした。

 

 左手の渡り廊下は「橋掛り」と呼ばれ、その奥の小さく囲まれた場所が「鏡の

 間」です。能が行われる時は、鏡の間の前に「揚幕」が設置されるようです。

 

 一度は、実際の能や狂言を観てみたいとは思っていますが、それに合わせて、

 旅行するとなると、中々大変ですよねー・・・。

 

 少しでも、観たつもりになって頂ければと思い、佐渡大善神社の定例能の様子

 を載せておきます。時間が長いのですが、素敵ですので、観てみてください。

www.youtube.com

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 静かな場所で、歴史ある素晴らしい能舞台を観れて、来て良かったです。

 

 ④妙宣寺(みょうせんじ)

  妙宣寺(みょうせんじ)は、佐渡市阿仏房にある日蓮宗の寺院。

  佐渡に配流された日蓮に献身的に仕え、熱心な法華経信者だった遠藤為盛

  (阿仏房日得上人:あぶつぼうにっとくしょうにん)が、妻の千日尼(せ

  んにちあま)と共に開いた道場「阿仏坊」が前身である寺として開いたこと

  が、始まりとされています。天正17年(1589)に、現在の場所に移った際に、

  妙宣寺の寺号を起こしたとのことです。山号は蓮華王山で、本尊は釈迦如来

  を祀っています。

 

 石段を登った所に「仁王門」があります。

 仁王門は、三間一戸八脚、切妻屋根茅葺で、左右に仁王像があります。

 

 仁王門を潜って進むと、右手に五重塔が見えます。

 高さ約24メートルのこの塔は、新潟県内に現存する唯一の五重塔です。

 文政10年(1827)の建塔で、佐渡相川の宮大工・長坂茂三右衛門親子が、

 二代に渡って建立した物とのことです。

 心柱が杉の一本造りになっているのが特徴で、各層の高欄や浅唐戸は、資金難

 のため未完成のままとのことです。

 未完成とはいえ、荘厳で美しい姿は、江戸時代の建築技術の高さを今に伝えて

 いて見事でした。

 

 どの角度から見ても、素晴らしかったです。

 「山門」が見えてきました。

 これもまた、立派な造りです。

 

 「阿佛房」の扁額が掛けてあります。

 

 上に上がれるような造りになっていて、面白いですねー・・・。

 

 山門をくぐると、番神堂」が見えます。

 番神堂には、妙見大菩薩、日本国内三十番神加藤清正公が祀られています。

 

 番神堂の隣には、渡り廊下で繋がって「宝蔵」「祖師堂」「本堂」が続きます。

 

 (祖師堂)

 祖師堂は宗祖の像と阿仏房日得上人、妻千日尼の木像を祀っています。

 

 (本堂)

 本堂は、文久3年(1863)に再建されています。

 12間(22m)四面の大堂で、島内最大の堂の建物です。

 

 境内には、「正中の変」により、佐渡へ配流された日野資朝(ひのすけとも)

 の墓所があります。

 毎年73日は、日野公の命日にあたり、公の霊を慰めるため、妙宣寺で本堂内

 に能舞台を設置し、能舞が奉納されています。

 

 本堂横の「庫裡」(寺の台所で、住職の住居)も、荘厳で重厚な趣きがあり

 ます。

 江戸時代に再建された、破風(屋根妻側、三角部分の造形)造りの茅葺きの

 大屋根は、全国的にも大変珍しいものだそうです。

 

 渋い感じが、素敵でした。

 

 妙宣寺は、佐渡の歴史を感じさせられ、素晴らしい建物が多くあり、素敵な時間

 を過ごすことが出来ました。

 

 次回は、佐渡を巡る旅④:白雲台と乙和池になります。