たのしみごと

日々のちょっとした出来事を書いてみました

佐渡を巡る旅⑥:佐渡金山(後編)

 2024年7月27日に、「佐渡金山」が、世界文化遺産に登録された佐渡

 夫と二人で、2泊3日(2024.10/16~10/18)の佐渡旅行に行ってきました。

 

 佐渡のあちこちを巡ったので、暫く佐渡を巡る旅」を載せていきますので、

 お付き合い頂けると幸いです。

 

 1日目は、アクティブにあちこち巡ったので、まだまだ続きます。

 先に訪れたのは、①清水寺佐渡を巡る旅①)

         ②長谷寺佐渡を巡る旅②)

         ③大善寺・④妙宣寺(佐渡を巡る旅③)

         ⑤白雲台・⑥乙和池(佐渡を巡る旅④)

         ⑦佐渡金山(前編)(佐渡を巡る旅⑤)

  

 今回は、前回に続き、佐渡金山の(後編)になります。

 

(1日目):10/16

 佐渡金山(後編)

  佐渡金山(後編)は、「道遊坑 明治官営鉱山コース」となります。

 

 「宗太夫坑 江戸金山絵巻コース」を見た後、再度、「金山入口」に戻り、二股

 に分けれている道を「道遊坑コース」の方に向かいます。

 

 国重要文化財国史跡「道遊坑」は、明治32(1899)年に開削され、佐渡金山

 の近代化に大きく貢献した機械掘り坑道です。

 昭和7年に、それまで分かれていた、2ヶ所の垂直竪坑を繋いだ事で、近代佐渡

 鉱山において、最も重要な坑道となり、休山する平成元年まで活躍しました。

 

 

 坑道途中には、「酒類熟成所」があります。

 (ピンボケご容赦・・・)

 佐渡金山の坑道内は、年間を通して約11℃を保ち、もちろん日光が入らない

 ことから古酒には最適な環境になっています。売店でも買えるようです。

 

 坑道内には、トロッコとその線路が続いていました。

 機械掘りということもあって、宗太夫坑よりは、きれいに掘られていますね。

 

 (道遊鉱脈採掘跡)

 ちょうど、「道遊の割戸」の真下に当たる位置です。

 道遊脈は、山頂からこの付近まで、ほぼ垂直に走っていました。(脈幅10m、

 長さ120m、深さ100m)

 この道遊脈を採掘するために、道遊坑が作られ、トロッコで採掘された鉱石を

 運搬したとのことです。

 

 しばらく歩くと、外に出ました。

 「高任公園」ですね・・・。

 

 公園内には、トロッコの線路跡が残っていました。

 

 坑道を出て、すぐの所に「高任立坑」があります。

 高任立坑は、日本最古の西洋式竪坑で、ドイツ人技師らの手により、1875年に

 開削が始まり、1877年に完成しました。地下エレベーターによる、垂直の運搬

 坑道で、地表面から659 mまで掘られた立坑です。現在のものは、昭和27年頃に

 小規模なものに取り替えられたものです。

 

(高任坑)

 地下深くで採掘された鉱石は、高任立坑を利用して地上に運ばれ、この高任抗

 を経由して、選鉱場・粗砕場へ運ばれました。

 

 こちらの入り口は、現在は、雨天の時のみ、通行できるようです。

 (鉱山資料館の方へ、ショートカットできるようです)

 

 高任立坑に隣接する、国重要文化財「機械工場」昭和10年代に建設された建物

 です。展示されている機械類は、実際に平成元年まで使用されており、現在でも

 使用可能なものが残されています。

 

 中に入ってみると、沢山の機械が置いてありました。

 

 工場の窓ガラスには、「三菱のマーク」が彫られていました。

 当時、ガラスは貴重であったため、盗難防止のためだそうです。

 

 機械工場を出て、振り返ると、「道遊の割戸」が見えます。

 標高255.9mの道遊山の中央部に、江戸期に、道遊脈と呼ばれる鉱脈が見つかり、

 鉱脈部分を人力で掘り下げた(露天掘り)結果、山が二つに割られたような景観

 となったとのことです。

 佐渡金銀山のシンボル的存在となっているものです。

 

 すごいですよねー・・・。この景色が見たかったので、見ることが出来て、うれし

 かったです。

 

 しばし、道遊の割戸を見た後、奥に進みます。

 

 朽ちた建物がありましたが、ここは何をした場所でしょうかね?

 

 下を覗きこむと、建物や遺構が見えました。

 「搗鉱場」「中尾変電所」など、色々あるようですね。閉山と共に、使用され

 なくなっているようです。

 

 高任坑の運搬用の坑内を通って、出口に向かいます。

 トロッコ用線路に沿って、ひたすら歩きます。


 出口に到着。結構歩きましたね・・・。

 

 資料館の脇を通って、出口に戻ってきました。

 

 沢山歩きましたが、色々な遺構を見て、金山の歴史に触れることが出来、良い

 体験が出来ました。

 

 皆様も、佐渡を訪れた時は、是非、訪れてみてください。

 

 次回は、1日目の宿泊先、「ホテル万長」での様子を載せます。