たのしみごと

日々のちょっとした出来事を書いてみました

Part 2 椿寿荘に行ってきました

 田上町にある「椿寿荘(ちんじゅそう)」を訪れた続きになります。

 

 ひな人形を見て、ほっこりとしたので、他の場所も見て廻ることにしました。

 

 椿寿荘の主庭は、京都の庭師広瀬万次郎が作庭したもので、水を用いに岩や

 砂などで山水を表現した 日本庭園様式の一つである 京風の枯山水の庭園。

 

 三の間、二の間、上段の間に面して、造られています。

 畳廊下、土縁と、庭に出るまでにも、広い空間が広がっています。

 土縁の板は、樹齢800年以上の会津欅から採ったものです。

 

 庇(ひさし)の丸桁は、天然絞(天然の波打つようなおうとつがある)の丸太

 で、節が一つもない約20mの吉野杉を使っています。

 

 庭に出てみます。

 奥の五重塔の石組みは、須弥山を表したもの、飛石で水の流れを表現し、中央

 やや左寄りにある(木の陰で見えにくいのですが・・・)三尊石組は、阿弥陀仏

 三尊に見立てているとのことです。

 

 飛び石の上を歩きます。

 

 所々に、雪も残っていました。

 

 祠があります。椿寿荘を造った宮大工松井角平が造ったとのことですが、誰が

 祀られているかはわかりませんでした。

 

 奥に進むと、五重塔があり、須弥山(しゅみせん)に見立てて造られたとの

 ことです。(須弥山は、古代インドの世界観の中で、中心にそびえる聖なる

 山のこと)

 

 大きなイチョウの木が目を惹きました。

 

 庭は、四季折々に、姿を変え、楽しむことが出来ますが、秋の紅葉の頃は

 息をのむほど美しいとのこと。一度見てみたいですね・・・。

 

 館の中に戻って、もう少し見て廻りましょう。

 

 離れ座敷ですが、生活に必要な場所もあります。

 

 お便所は、輪島塗で、こんなところまでも贅を極めていますね・・・。

 

 窓格子の飾りも美しいです。

 

 生活用品も展示してありました。

 

 これは何でしょう。笠でしょうか?

 

 ぐるっと一周廻る形で、戻ってきました。

 

 受付に出る前の所に、大きな鬼瓦が置いてありました。

 鬼瓦は、瓦を葺いた際、棟の端から風雨の侵入を防ぐものとして、取り付け

 られたもので、ここにあるのは、大正3年(1914年)椿寿荘建築に伴い、越前

 の窯元で造られた、若草数珠掛紋様の鬼瓦で、建物上屋の東・西・北端に取り

 付けられていたものの一つです。

 

 今回も、見学していると、椿寿荘の方が、声をかけてきて下さって、色々教え

 て下さいました。(いつも思うのですが、私は何故、声をかけられ易いので

 しょうねー・・・)

 

 新潟では、何回も大きな地震があったのですが、椿寿荘は、全く被害が出なかっ

 たとのこと。それだけ、堅固に造られていたのでしょうと、誇らしげに教えて

 いただきました。ありがとうございました。

 

 

 見た目の派手さはありませんが、一つ一つが、素晴らしい造りで、贅を極めて

 建てられたことが感じさせられました。

 

 材料も時間もお金も、好きなだけかけて良いと言われた、棟梁の松井角平や他

 の職人たちは、さぞかし心躍り、自分の技術の全てを注ぎ込んで、ここを作っ

 たのでしょうね・・・。

 そんなことを想いながら、観させていただきました。

 

 また違う季節に、訪れてみたいと思います。

 椿寿荘見学は終了です。

 

 おまけ:

 帰りに、お腹が空いたので、よく立ち寄る「讃岐庵」ほかりで食事をしました。

  

 

 夫は天ぷらうどん、私は鍋焼きうどん。

 鍋焼きうどんは、かまぼこも白いので、見た目は寂しいのですが、麺は腰があり

 お汁もだしが効いていて、とてもおいしかったです。