邸内を見学中です。
廊下を進んで、「南山亭離座敷」へ行ってみます。
何回か訪れた市島邸ですが、離座敷は初めて行ってみました。



離座敷には、家族や親しい方をもてなすためのお茶室があります。


派手な造りではありませんが、目立たないところに、やさしい感じの装飾がなさ
れていました。


離座敷から、奥に進むと、「南山亭」があります。
家族の住まいとして利用されていた場所で、広さは93畳、全12部屋からなります。
とにかく広いです。



ちょっと解りづらいのですが、今は再現できないとされる大正ガラスを用いた
建具が用いられています。

南山亭をはじめ、生活に用いられる部屋からは、必ず庭園を眺めることができ、
市島家の人々が大切にしてきたであろう生活と庭園とのつながりを感じ取ること
ができます。


南山亭を観た後、庭の散策をしました。

庭に出て、右側には「卍亭(まんじてい)」があります。
京都桂離宮の卍亭をまねて造ったもので、腰を掛けて座った時に、お互いの目と
目が合わないような設計になっています。


庭はとても広く、木々は美しく茂り、回遊式の庭園だけあって、あちこちに池や
水の流れがあります。


庭を歩いていると、「松籟庵(しょうらいあん)」が見えてきます。


「松籟庵」は、幕末の茶人松村宗悦の設計による茶室です。

でも一体いくつの茶室があるのでしょうね・・・。(裏手から見た松籟庵)
松籟庵の近くには、お薬草園や竹林があり、廻りきれない広さです。
今回は、青梅摘み取り体験がしたかったので、梅林に向かいます。

このような梅の林が、あちこちにありました。
受付で、500g入る入れ物を頂いてきたので、良さそうな梅を選んで摘み取りました。
梅を摘むのに一生懸命で、写真を撮るのを忘れました・・・。
梅の摘み取り体験後、「説教所」を見に行きました。

仏教の信仰が篤かった市島家歴代当主が、毎月17日に僧侶を招き、村の人を集めて
説教を行った場所です。


説教所を出た後は、庭を歩きます。
邸宅を取り囲む池泉回遊式庭園は「静月園」と呼ばれます。




邸宅が建造されたのと同時期に作庭されたこの庭園(静月園)は、以前は池の畔
にあった「湖月閣」という明治30年に造営された広間から眺めることを想定され
た庭園だったそうです。しかし湖月閣は1995年の新潟県北部地震の際に全壊して
しまいました。現在は跡地に看板のみ残されています。

市島邸の邸内を見学し、庭を散策しました。
今まで訪れた県内の豪農の中でも、ひと際大きいと感じました。
豪農で、明治期には全国1位の納税者であった市島家ですが、質素倹約を歴代の
当主は守ってきたとのことです。豪華絢爛な邸宅と庭園ではなかったのですが
趣のあり、心が穏やかになるような邸宅でした。
皆様も是非お越し下さい。
※摘み取った青梅(1㎏)は、梅酒にしてみました。8月中旬には飲めそうです。
今から楽しみです。