「月潟駅」は、1933(昭和8)年に開通した新潟交通電車線の駅で、1999(平成11)
年の廃線後、2003年に駅前後の廃線跡は遊歩道として整備され、かぼちゃ電車の
愛称で親しまれる当時の車両や駅舎が保存・管理されています。
10年位前に、訪れたことがありましたが、遊歩道は歩いたことがなかったので
久しぶりに、お散歩のために訪れてみました。

前に停めたことのある駐車場は、進入禁止で停めることが出来ませんでした。
どうしたんだろうと不思議に思いながら、駅舎近くの車が停められそうな場所を
見つけてどうにか車を停めました。
遊歩道に入る道の近くに「角兵衛地蔵尊」があります。


角兵衛獅子の一党が、技芸上達と旅巡業中の安全を祈願し、守護尊としてきた
角兵衛地蔵尊。
地蔵菩薩の命日である6月24日には、全国の巡業から帰り地蔵尊の前で巡業中
の無事を感謝し、村民に対する慰安報謝のため、その技芸を競演奉納したとの
ことです。
もともと角兵衛地蔵尊祭として始まった月潟まつりは、毎年6月の第四土曜・
日曜に開催され、新潟市指定無形民俗文化財である角兵衛獅子が披露されます。
角兵衛獅子は、口上・囃子に合わせて飛んだりはねたり曲芸を見せる江戸時代の
大道芸のようなものです。
角兵衛地蔵尊の脇の道から、遊歩道に入っていきます。
線路跡が遊歩道になっています。

あいにくの曇り空でしたが、最後のあじさいが咲いていました。


遊歩道は、約2.2㎞なので、往復すればちょうど良いお散歩になります。
木々の間を歩くことが出来るので、気持ち良くスタートしました。

途中には、ベンチや東屋もあります。

このまま進むと、竹林の中の道を歩けるらしかったのですが・・・。

なんと、まさかの通行止め。
まだちょっとしか歩けていなかったのに残念・・・。
仕方ないので、土手の道を歩いて、駅舎の方に向かいます。

川沿いの道なので、中之口川が良く見えます。


少しすると、道脇の木々はなくなり、日向の道を歩くことになりました。

炎天下ではないものの、蒸し暑く、汗が噴き出てきます。
道脇には、沢山のあじさいが植えてありますが、既に咲き終わりでした。
咲いている時に来れば、綺麗だったでしょうねー・・・。


蒸し暑い中をひたすら進みます。周りの植物を観ながら、頑張って歩きます。


旧月潟駅が見えてきたので、駅舎の方に降りてみました。

ここでもまさかの立ち入り禁止・・・。どうなっているのー・・・。
駅舎前に置いてあったかぼちゃ電車も見えません。
調べてみたら、2025年7月頃まで車両修繕工事のため、駅舎も立ち入りできない
とのことでした。残念過ぎるー・・・。

かぼちゃ電車は離れた場所に停まっていましたが、作業台が設置されていて、
近づくことはできませんでした。
気を取り直して、お散歩を続けます。
しばらく歩くと、道がだんだん狭くなり、不穏な感じがします。

ここもまさかの通行止めでした。

ポール脇を下の道に降りていきます。

遊歩道の端の道に出ました。
ここから、遊歩道を戻ります。

この遊歩道の脇は土手なので、土手の草しか見えません。
右脇は、民家ですしねー・・・。

民家に植えてある野菜や柿を見たりしながら歩きました。
案の定、ここから先も立ち入り禁止でした。

手前の階段を登って、土手道に戻りました。
遠くに、ラッセル車を見ることが出来たので、望遠で撮影しました。


これが精一杯ですね。
一応見れたので、良しとしましょう。


スイッチがあったので押してみると、歌が流れ出しました。
結構な音量で流れます。それも4番まで・・・。すぐ脇の民家の人に申し訳ないな
と思いながら、最後まで聞かずに撤収しました。
そのまま下って、車を停めたところに向かいました。
最後に道路から、旧月潟駅の駅舎を写して終了しました。


10年ぶりに訪れたのに、思うように歩けず、駅舎や車両もよく見ることが出来な
くて、ちょっと残念なお散歩になりました。
気持ち良く歩けそうな遊歩道があることが分かったので、来年、あじさいの咲く
頃に、リベンジしようと思います。