石川・福井の旅の最終回になります。
雄島(おしま)は、前回訪れた「東尋坊」からは、車で約5分ほどの位置にあり
ます。
東尋坊から見えていて、気になっていたので、行ってみることにしました。

雄島は、越前海岸沖に浮かぶ越前加賀海岸国定公園の中では最大の島です。
昔から「神の島」と呼ばれている、周囲2km、標高27mの島です。

青い海に赤い橋が美しいです。

224mの朱塗りの「雄島橋」を歩いて島に渡りましょう。

透明度の高い海が広がっています。

遠くには先ほど訪れた東尋坊が霞んで見えます。

橋の正面に島が見えてきました。

東尋坊と同じく、柱状節理が見事な島です。
橋を渡り切ると白い鳥居がありました。


雄島自体が大湊神社の境内で神域であるとのこと。
地元の人には『神の島』と崇められ、「地球のエネルギーがぶつかって、もの
すごいパワースポットになっている違いない」と言われていたりもします。
源義経が落ち延びる際に立ち寄って家臣の兜を奉納したとか、社が朝倉義景の
後援を受けていた際に、明智光秀が訪れて漢詩を詠んだという伝説もあるよう
です。
鳥居前の狛犬の台座は、石を積み上げて造られていました。

あやうさと神秘さが感じられました。
社務所脇の階段を登っていきます。



島全体は、スダジイ、ヤブニッケイ、タブの樹木に覆われており、自然豊かで
神秘的な空気感があります。


手水舎を過ぎると、「大湊神社」が鎮座していました。


想像していたより小さかったです。
かつての社殿は、織田信長の兵によって焼き払われており、21世紀に残る社は
棟札によると元和7年(1621)に造られたものとのことで、本殿・拝殿ともに
神社を背にして正面に鳥居があります。
鳥居前には道はなく、海が広がっています。
海が参道だったのでしょうか?・・・。不思議です・・・。


海沿いの道を進みます。


海に向かって枝を伸ばす木々が、まるでトンネルのようで、穏やかな気持ちで
歩くことが出来ます。
しばらく歩くと木々がなくなり、海がまじかに見えます。

雄島には柱状節理の他に、板を重ねたような板状節理を見ることもできます。

この岩を「磁石岩」といい、磁石の方向を狂わせてしまう場所とのことでした。
雷に打たれたせいで磁界ができたという説もありますが、詳しい原因は分かって
いないようです。これまた神秘的ですね・・・。
「瓜割の水」の案内板がありました。
瓜割の水は湧水で、海に近い場所に湧いていますが、雄島に降った雨が流れ出た
地下水なので、塩水ではなく真水とのことです。

折角なので降りてみたのですが、これがまた大変でした。
岩がデコボコしていて、岩と岩の間に足が挟まったり、平らな場所がないので
滑って尻もちついたりして、どうにか下の方まで降り「これかな?あれかな?」
と探してはみましたが、はっきりと解りませんでした。頑張ったのに残念でし
た・・・。



夫は私の様子を見て、降りるのはやめたようです。
戻って道を進みましょう。

小さい島ですが、灯台もありました。

灯台近くに、海上保安庁所有の密入国者監視小屋があるようですが、遊歩道から
は見えませんでした。
白波の立った素晴らしい海を横目で見ながら進みます。


木々の中を進んで戻ります。

最初に登った社務所脇の階段を下れば終了です。

伝説や自然の神秘に満ちあふれた美しい雄島。
1時間もあれば周ることが出来るのでしょうが、あちこちゆっくりと観ながら
周ったので2時間位雄島で過ごしました。
ここを訪れたのは正解でした。気持ち良く過ごすことが出来ました。
自然のパワーを頂いたので、さあ6時間位かけて新潟に帰りましょう。
長い間、お付き合いいただきありがとうございました。
石川・福井の旅は終了です。