里山口にある「里山フィールドミュージアム」のお散歩の続きです。

「古民家」を見た後、道を挟んで反対側の「越の里山館」に行ってみました。

ここに来るには、歩いてもそんなに距離はありませんが、「園内周遊バス」も出て
いる(平日はやっていませんが・・・)ので、歩くのが大変な人は利用してみるのも
良いと思います。

「越の里山館」は、明治初期に建築され中越地震にも耐えた旧山古志地域の古民家
の部材を活かして建てられました。
館内には、里山の暮らしや養蚕、織物等の展示をしています。
早速中に入ってみましょう。
この建物は、長岡市山古志地区で、明治後期に建てられた農家を、概ね当時の
大きさで再現したとのことです。中は、とてもきれいに造られています。
誰かのお家にきたような居心地の良さを感じます。休憩室になっていました。


1階の展示を見て廻ります。
縄を編む機械でしょうか?

昔の白黒テレビや真空管ラジオが置いてあります。
白黒テレビは分かりますが、真空管ラジオって何でしょうね?・・・。普通のラジオ
と違うのかな?・・・。

足踏みミシンがあります。昔実家にもありました。

ここにも洗濯機が置いてありました。

旧山古志地域の大正の終わりから昭和の初めころの冬の食事が展示されていました。
朝:草餅・大根汁・煮豆・たくあん
昼:雑炊・漬菜
夕:熱い粉かき粥・けんちん汁・煮あえ
の様なものが普段の食事だったようです。


年とりの昼のごちそうもありました。
・かんじょう煮もん:こんにゃく・ほたて・さつまいも・こぶ・里芋・人参
ごぼう・じゃが芋・銀杏・栗・かんぴょう・豆腐・油
揚げ・麩・大豆・ゆり根・大根などを用い、必ず偶数
(12~16品)で煮物にします。奇数は「はぐれが出る」
と言って嫌うので、何度の品数を確かめるので、「かん
じょう煮もん」と言うそうです。
・塩鮭
・酒
・きのこの油炒め
・菊びたし
・にしん大根 等を作ったそうです。

2階も見てみます。

渡り廊下があります。

ここからは1階を見渡すことが出来ます。

展示物を見てみましょう。
藁で作った生活用品があります。





新潟は米どころなので、藁を使った品物が多かったのでしょうね。
お米を入れる俵を編む道具もありました。
また山の中なので、木を伐採したり、加工したりする道具も展示されていました。



農山村では、明治から大正、昭和の初めにかけて、養蚕が盛んに行われたとの
ことです。


出来た糸で、布を織る手織り端もありました。

「越の里山館」は、昔の長岡地域の生活の一部を垣間見れる展示が多くありました。
タイムスリップしたような感じがしますね・・・。
古民家や畑、田んぼに別れを告げ戻りましょう。


折角来たので、「えちごにあん」のある「水辺のエリア」も見に行きましょう。
次回に続けます。