山形の旅。「立石寺」の続きになります。
1015段の立石寺に続く石段を、煩悩を払うべく頑張って登ります。
山の自然に沿って造られた参道は「修行者の参道」と呼ばれています。

途中には「四寸道」と呼ばれる14㎝位の狭い場所もありましたが、ちょうど海外
から訪れた観光客の団体がいたので、撮影できませんでした。
四寸道は、開山・慈覚大師の足跡を踏んで、私達の先祖も子孫も登るところから、
「親子道」とも「子孫道」とも謂われているようです。
途中の岩には安然和尚像を彫った「磨崖仏」があります。

風化していてよく解りませんね・・・。
「せみ塚」がありました。右側の石塚です。

芭蕉翁の「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」の句をしたためた短冊をこの地に埋めて
石塚を建てたとのことで「せみ塚」と呼ばれているとのことです。
石塚にはうっすら「芭蕉翁」と刻まれていました。
せみ塚の脇の階段を進むと「弥陀洞(みだほら)」が見えてきます。


阿弥陀様の懐には、「岩塔婆」と呼ばれる塔婆を模った陰刻が施されています。
これは、死者の魂は山寺に還るという民間宗教、慣習の名残と謂われています。
その下には、「後生車」(石塔や木柱の上部の一部えぐり貫き、車輪をはめて廻る
ようにしたもの)が置いてあります。
後生はあの世の意味で、念仏を唱えながら車を回して死者の供養をするためのもの
だそうです。

「弥陀洞(みだほら)」は、雨風に削られた岩壁に仏の姿を見つけることができた
人は幸せになれるとされるパワースポットです。
これでしょうかね・・・。

更に進むと「仁王門」が見えてきます。

真っ赤に紅葉した木々が美しく彩っていました。
正面から撮れなかったので振り返っての仁王門です。

仁王門は嘉永元年(1848年)に再建された、けやき材の優美な門です。
左右に安置された仁王尊像は、運慶の弟子たちの作といわれ、邪心をもつ人は登っ
てはいけないと、睨みつけているとのことです。


仁王門を潜って振り返ると「百丈岩」が見えます。
正面から撮れなかったのが残念でした。

もう少しで「奥之院」と「大佛殿」です。

階段手前に「金乗院」があって「ぴんころ車」があったので、私も回してみました。

『健康でいつまでもぴんぴんと。いよいよの時が来たら世話をかけることなく
コロッと。』
上方の車には地蔵菩薩のご真言が刻んであり、数珠玉を回すことで、地蔵菩薩の
ご真言をお称えしたのと同じ功徳が頂けるとのことです。
階段を登っていくと、右手に「修行の岩場」が見えてきます。
「釈迦ヶ峰」と言うようです。

危険な岩場を通ってお釈迦様のみもとに至る行場で、出世や欲望の修行者が岩場
から転落死したことも多かったと伝えられています。現在は修行者以外の登山を
禁じられています。
奥之院に向かう途中に「最上義光公御霊屋」があります。

戦国の混乱の時代に、山形の地を愛し民を愛し、出羽国に平和と安定をもたらし、
現在の山形の基礎を築いた、山形城第11代当主「最上義光」公(1546〜1614)と
家臣ら合計10人の位牌が納められています。
正面に「奥之院」と「大佛殿」が見えてきました。

正面右側が「奥之院」、左側が「大佛殿」です。

奥之院は如法堂(仏の教えの堂)で、開山・慈覚大師が、中国で修行中に持ち歩い
た釈迦如来と多宝如来を本尊としています。石墨草筆の写経道場で明治5年の再建
とのこと。

左側の大佛殿には、像高5mの金色の阿弥陀如来像が安置され、毎日、卒塔婆供養を
行っているそうです。

やっとここまで来れました。私の煩悩も少しは無くなったでしょうか・・・。
最後に「開山堂」と「五大堂」を見に行きます。
途中、「行啓 山寺記念殿」があります。

この建物は、明治41年9月18日、当時東宮嘉仁親王(のちの大正天皇)が、山寺に
行啓された際の御休息所(行在所)とのこと。

記念館の脇の道を進むと正面に「開山堂」が見えてきます。
開山堂は、立石寺を開いた慈覚大師のお堂で、大師の木造の尊像が安置されて
おり、朝夕に食飯と香を供えているとのことです。


開山堂の左側には、岩の上に建てられた赤い小さな堂は、写経を納める「納経堂」
で、山内で最も古い建物です。県指定文化財で、昭和62年に解体修理が行われま
した。

その真下に、貞観6年(864年)没の慈覚大師が眠る入定窟があります。

木々に覆われ良くは見えませんでしたが・・・。
ここから見える景色は素晴らしかったです。


開山堂の脇の道を登って「五大堂」に向かいます。


沢山の方が、景色を眺めていました。
岩の上に建てられた建物なので、人が沢山乗ったら崩れてしまうのではないかと
ちょっとハラハラしました。


五大堂は、五大明王を祀って天下太平を祈る道場で、山寺随一の展望台でもあり
ます。

確かに景色は素晴らしかったです。


一応見れる場所は見たので、下山いたします。
登ってくる時より、下る時の方が神経を使いました。
心配していた立石寺(山寺)でしたが、ゆっくり登ったせいか、思ったより疲れま
せんでした。来て良かったなーと、心から思いました。
心も身体も清められたような清々しい気持ちになった山行でした。
次回は山形の旅の2日目になります。