栃尾にある「栗山沢しだれ桜の里」に行ってきました。
栗山沢は栃尾市の山の中にある集落で、過疎化が進み、11世帯21人が暮らす里です。
あまり知られていない場所ですが、樹齢約110年のしだれ桜を見ることができます。
雪が残っている時期に行ったのですが、終わりかけの状況でした。
村の中ほどにある巨木は、樹高約15m、幹の周りが2.25mの巨木。もとは仙台藩の
奥庭にあった御止桜を、日露戦争当時、仙台砲兵隊に所属していた村人の坂内
五左エ門が帰郷する折に、種を持ち帰って育てたと伝えられています。市の
天然記念物であり、110年たった今も樹勢は、なお盛んで、春の満開の時の絢爛さ
はとても見事とのことです。今年は遅かったようです。
満開は過ぎていましたが、力強く、見ごたえのある桜でした。
村の中には、あちこちで桜が咲いています。
村の中を歩いてみましたが、ほとんど人には出会いませんでした。
朽ちた家もあります。
道の脇には、かわいらしい花も咲いていて、里山にも春が訪れていることを感じる
ことができました。
車を止めたところに、蕎麦屋さんがあったので、寄ってみました。
お店というより、誰かのお家といった感じでした。
天ぷら付きの手打ちそばを頼みました。
飾り気のない天ぷらでしたが、おいしくいただくことができました。お蕎麦も、
不揃いなところが手打ちらしく、これもおいしくいただきました。
実をいうと、天ぷらが多すぎたので、たまたま居合わせた、関東方面からおいでに
なったというおじいちゃんに、少しおすそ分けして、仲良くいただきました。
家の周りには、ニワトリが放し飼いにされていて、食べている間「コケコッコー」
と賑やかでした。このニワトリの卵かけご飯も食べてみれば良かったと、後で
思いました。次回の楽しみにします。
素朴な里山のお散歩でした。