たのしみごと

日々のちょっとした出来事を書いてみました

福地山種月寺に行ってきました

 新潟県は、神社数が4753(2018年時)で全国1位、寺院数も2923(2018年時)で

 全国8位と、神社や寺院が、多くあります。知らない神社や寺院も多くありますが、

 なかなか、訪れる機会がありませんでした。せめて、近くの神社や寺院を勉強がてら

 訪れてみたいなと思い、お出かけしてみました。

 

 今回訪れたのは、新潟県新潟市西蒲区石瀬にある曹洞宗の寺院「福地山種月寺」

 

 かつては越後における曹洞宗の四大道場(耕雲寺・雲洞庵・慈光寺・種月寺)の

 一つに数えられた寺院です。(そんな古刹が近くにあるなんて知りませんでした

 が・・・)

 

 創建は室町時代の文安3年(1446年)、当時の越後守護職で、越後上杉家5代当主 

 「上杉房朝(うえすぎふさもと)」が開基となり、越後国曹洞宗信仰の中心的な

 存在だった、薩摩出身の曹洞宗の高僧の南英謙宗(なんえいけんしゅう)を招いて

 開山したと伝えられています。 ふむふむ・・・。

 山の麓に、静かに佇む寺院です。

 

 山門の手前には、「6地蔵」がありました。

 

 山門をくぐって、参道を歩きます。

 

 山門の扉には、種月寺の寺紋である「丸に十の字」の紋が・・・。

 「丸に十の字」の紋は、薩摩藩の家紋として知られているようですが、開山の南英

 謙宗が薩摩の出身と伝えられているので、その関わりが考えられるとのこと。

 

 苔むした参道を進みます。

 厳かな感じがしますねー・・・。

 

 「回廊門」が見えてきました。

 

 回廊門は雪囲いしてありました。

 

 門をくぐるとすぐに、大きな木が見えます。

 「銀木犀」の木です。こんなに大きい銀木犀の木は初めて見ました。

 

 この銀木犀は、推定樹齢300年、樹高は約7m、幹周り3.7m、枝張り約10mの

 大木です。本堂が再建された際に植樹されたと伝えられています。

 

 すごい幹です。

 

 年月を経ているのに、今も青々とした葉をつけています。

 

 時期になると、木が白く見えるほど、花をつけるとのこと。見てみたいですね・・・。

 

 本堂が見えます。

 

 

 種月寺本堂は江戸時代中期の元禄12年(1699年)に建てられた曹洞宗の本堂建築

 の遺構として、大変貴重なことから平成元年(1989年)に「国指定重要文化財

 指定されています。木造平屋建て、寄棟造り、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、腰壁

 縦板張り押縁押さえ、開口部上部には花頭窓となっていて、棟梁は出雲崎出身の大工

 「小黒甚七」が手掛けたとのことです。

 

 

 古いながら、趣のある素晴らしい建物です。一見の価値がありますねー・・・。

 

 本堂右手前には、1本のもみじの木があり、秋になると、美しく紅葉し、落葉すれ

 ば、真っ赤な絨毯になるようです。これもまた見てみたいですね・・・。


 本堂の左手前には、大きなロウバイの木があります。

 

 きれいに花をつけていました。

 

 静かで、凛とした雰囲気の中、しばし時間を忘れて、見入っていました。

 

 水が流れる小径沿いを通って、戻りましょう。

 

 「西国三十三所観世音菩薩」がありました。


 参道沿いには、大きなイチイの木もありました。こんなに大きなイチイの木も

 初めて見ました。

 

 

 

 数は少ないかもしれませんが、どの木も考えられないほどの大きさ・・・。

 年月を経た古刹を堪能できました。

 新しい発見が出来て楽しかったし、勉強になりました。

 

 また、訪れてみようと思います。