岩室温泉の裏手の村中に、ひっそりと佇む岩室神社。
今回初めて訪れてみました。
道のすぐ脇に、社号標があり、見上げると神社の石段が見えます。
神社入り口には、手水舎があります。
「冬妻の清水(ひよつまのしみず)」と呼ばれ、きれいな水が湧出ている場所です。
きれいな水ですが、手洗い水であって、飲料水ではないらしいです。
鳥居をくぐり、やや急な階段を「よいしょ、よいしょ」と登っていきます。
すぐに神社本殿に到着。
本殿前には、鳥居がもう一つありました。
本殿前の案内板を見ると、
創建は比較的新しく嘉永二年(1849)、神明社として始まり、大正二年(1913)
岩室温泉地区に点在した他の4祠(諏訪社、稲荷社、十二神社、御鉾社)を合祀し、
岩室神社に改名したとのこと。祭神は天照大神、豊受大神など、人々の生活を守る
神様が祀られています。
本殿前の狛犬は、どこか優しく愛嬌のある顔に見えました。
本殿自体は、華美な装飾もありません。
子供の頃に、友達と遊びまわった近くの神社に似ている気がするのは、私だけで
しょうか?・・・。親しみを感じます。
賽銭箱の所には、まだ新しい初穂が供えられていて、地域の方々が大事にしている
神社であることが感じらます。
一緒に置いてある「トイレマジックリン」は何の意味があるのでしょうね?
岩室地区の背後には、天神山(234m)があり、室町期に小国氏によって山城(天神
山城)が築かれていました(後に直江兼続の弟の実頼が城主となった)。
神社の背後に屹立する松ケ岳(松岳山)も天神山城の一翼を形成していたと考えら
れていて、松ケ岳山城(松岳山城)と呼ばれています。中世の古文書には、松岳山城
の名前は全く残されておらず、城の実態や歴史などははっきりしていないようです
が、戦いの際に、天神山城の支城としての役割を果たしたのではないかと考えられて
いるようです・・・。
社殿の横から、松岳山城址を経て天神山城址に至る道が延びています。
この日も、1人、ここから登っていく人がいました。
10分位で、松岳山城址に行けるらしいです。
機会があったら、行ってみたいと思います。
階段を下りて戻りましょう。
目新しいものこそありませんでしたが、どこかほっとできるような神社でした。