たのしみごと

日々のちょっとした出来事を書いてみました

Part 2 白山公園散歩

 色々、見どころが多い白山公園散歩の続きです。

 

 きれいな梅の花を見たので、他の場所も観てまわります。

 

 梅林のすぐ脇には、二の鳥居があり、赤い狛犬が鎮座しています。

 赤い狛犬って珍しいですよねー・・・。

 

 かつて、新潟湊から出発した「北前船」は、年貢米のお米をたくさん積んでいたので

 積み荷に重量がありました。そのお米を各地で降ろし、衣料など、お米と比べて軽い

 物を積んで帰路に就く際に、積み荷のバランスをとるために錘(おもり)を兼ねて、

 帰り道の瀬戸内から重たい狛犬や鳥居が積み込まれました。

 二の鳥居は尾道から、備前焼狛犬は瀬戸内から運ばれ、海上安全を願い、海の守り

 神である白山神社に寄進されたとのことです。この備前焼狛犬は、現存する日本で

 一番大きな備前焼狛犬と言われています。

 お気づきになりましたか?

 狛犬の1体に、角が生えていますよね・・・。初めて見ました(今まで、気づかなかっ

 ただけかな?)

 

 調べてみると、

 角が生えているのが「狛犬」、角が生えてないのが「獅子」

 日本最初の狛犬は、左右どちらも獅子だったようです。それが平安時代から片方の

 獅子に角が生えて、日本独自の狛犬が誕生。向かって左側が狛犬、右側が獅子とされ

 ていました。

    

 実は、最初は獅子と狛犬は宮中の神聖な場所にしかなく、一般の人が見ることが出来

 なかったようです。江戸時代になると、それが神社など、庶民の目にも触れる場へ

 広がり、当時の職人たちは、競ってオリジナリティを見せるようになりました。その

 過程で形骸化して、角はなくなってしまったとのことです。「狛犬」という犬(角が

 ない生き物)を連想させる名前も、原因の一つと考えられているようです。

 

 勉強になりました。今後、狛犬を見るときには、注意して見て行こうと思います。

 

 「遊神亭」と書かれた石碑があったので、そちらに向かいます。

 

 赤い橋が架かっており、橋から蓮池の方を見ると、かわいい石の建物が見えます。

 「ラジオ塔」でした。

 このラジオ塔は、昭和7年(1932)、NHK新潟放送局の開局一周年記念に、ラジオ放

 送普及を目的に建てられた文化財的な価値のあるもので、現在も8時台と12時台に放

 送が流れています。

 

 ラジオ塔がある蓮池は、名前の通り、7月頃には、池一面がハスの花に覆われます。

 この蓮は、関わりの深い、岩手県平泉町中尊寺から、平安時代に由来するハスの株

 「奇跡の蓮」を譲り受けて育てたもので、中尊寺ハス」と呼ばれています。

  

                            (白山神社HPより)

 橋を渡ると「遊神亭」が見えてきました。

  遊神亭は、市民茶亭で、伝統的文化活動の場として 茶会などに利用されています。

 

 庭の椿が見頃を迎えていて、素敵でした。

 

 白山神社の方に向かいましょう。

 

 二の鳥居をくぐり、参道を歩くと、「御神橋」が見えてきます。

 御神橋は、古来より聖と俗との境であり、橋を渡ることにより、身を清める意味があ

 るとされています。

 

 昔は太鼓橋でしたが、渡る人が多くなったため、昭和53年に平橋が架けられました。

(太鼓橋の御神橋)

(平橋の御神橋)

 

 参道脇に、「歯固め石」が置いてあります。

 白山神社(白山さま)は、語呂合わせから「歯苦散」とも言われ、「歯の苦しみが

 散じる」として、歯の痛みを止めるのに、霊験あらたかな神様とも言われています。

 

 この歯固め石は、お食い初めの儀の際にお借りし、その後、感謝の気持ちと、歯の

 丈夫な子供に成長するようにお祈りし、元の場所に戻すようです。

 

 色々な謂れのものがありますねー・・・。

 

 参道右側には、住吉神社(神輿殿)が見えます。

 平成30年に、改修・修理が行われた、まだ新しい建物です。

 

 新潟まつりの中心となるのが「住吉祭」で、住吉神社(神輿殿)には、湊町新潟の

 商売繁盛、海上守護の住吉大神と神輿が祀られています。

 この神輿は新潟まつり(住吉祭)の際、御座船に奉戴して、市中を巡行します。

                             (白山神社HPより)

 

 

 白山神社の「随神門」が見えてきました。

 いよいよ、白山神社に入っていきます。

 

 白山公園のお散歩は、終了です。

 お付き合いありがとうございました。

 

 次回は、白山神社に行こうと思います。