曇り空の下、自然を感じながらの雪国植物園散歩の続きです。
知らないおじさまに案内されて、アサザの池までやってきました。
そこには、おじさまの知り合いの方もいらして、3人で色々お話をさせていただき
ました。
アサザは、午前中に咲きはじめ、午後には花が終わり、水の中に沈んでしまうとの
こと。何日も、この繰り返しなので、よほど多くのアサザが、この池を気にいって、
花を咲かせているのでしょうね・・・と話されていました。
昨年までは、コウホネがこの池には沢山咲いていたということでしたが、今年は
アサザに押されて、ほんの少ししか咲いていないとのこと。
へー、そうなのか・・・と、池を見ていると、おじさまが、池の中を指さして、あれ
が、ヒルムシロですよ・・・と。連続テレビ小説「らんまん」でも紹介されていた
とのことでした。
丸い葉っぱが、ヒルムシロの葉ではなく、楕円形の葉がヒルムシロの葉です。
根が水底の土中にあり、葉を水面に浮かべている、浮葉性植物で、池や沼、田んぼ
などに生える多年草。浮いた葉が水面に葉を並べて群生を作り、筵(ムシロ)の
ようになります。蛭が多くいる沼地に生え、蛭が葉の上に乗ることから蛭筵
(ヒルムシロ)と名づけられたようです。
「つくし」のように、水面からニョキニョキ突き出ているのが、花だとのこと・・・。
無数の小花が集まっているとのことでした。
20分~30分お話を聞いて、おじさま達とはお別れしました。勉強になりました。
折角なので、違う花々を探して、お散歩を続けました。
かわいらしい花が、ぽつりぽつりと咲いています。
受付の方が、教えてくださったように、彼岸花はまだ咲いていませんでした。
彼岸花が満開になると、とてもきれいなようです。
(新潟日報記事 2021)
「ショウキズイセン(鍾馗水仙)」と呼ばれる黄色の彼岸花と、シロバナヒガンバナ
(白花彼岸花)が少しだけ咲いていました。
「ショウキズイセン」はヒガンバナ科の植物で、赤い彼岸花の近縁種、「シロバナ
ヒガンバナ」は、ヒガンバナと ショウキズイセン との自然交雑種です。個体によっ
て、色々な色になるようです。
帰り道に、広場に鐘が設置してありました。クマよけ?と思ったら「みどりの鐘」
と書いてあました。願いを込めた鐘のようですね・・・。
心の中で祈りながら、鐘を鳴らしました。
公園内をきれいな音色が響き渡りました。
秋を感じながらの雪国植物園散歩は終了です。