桜を求めて1泊2日で出かけた福島県。
今年は例年より時期が遅かったので、少しでも咲いている場所を探してお出かけしました。(4.12~4.13)
白河市周辺の桜を見てまわります。
7家21代の大名領地であった白河には、9宗派の寺院があります。中でも「城下町白河しだれ三桜」と呼ばれて親しまれているのが、妙関寺「乙姫桜」、妙徳寺「源清桜」、関川寺「結城桜」の3本です。順にまわってみました。
①妙関寺「乙姫桜」


「乙姫桜」は、妙関寺の境内にある樹齢約400年といわれている紅しだれ桜。
この桜は、仙台藩主伊達政宗(1567~1636)が、桜の苗木を将軍家に献上する途中、城下で休息した際に、住職に所望されてその内の一本を現在地に植えていったものと伝えられています。花は濃いピンク色で花弁が美しく、白河地方に比類のない濃艶な桜のため「乙姫桜」と呼ばれているそうです。

幹はごつごつしていて、400年の歴史を感じさせてくれます。


本堂は近代的な造りになっています。

乙姫桜は幹回り3.25m、高さ13mで、市指定 天然記念物に指定されています。見事に花を付けていました。



②妙徳寺「源清桜(げんせいざくら)」
妙関寺の斜め前に位置している「妙徳寺」。道から背の高いしだれ桜が見えてきます。
「源清桜」は、約400年前の慶長年間(1596~1615)に妙徳寺を創建した片岡駿河守源清(片岡駿河は出家したので、入道名で「げんせい」と読む)が植えたと伝えられているそうで、それが「源清桜」の名前の由来とのことです。推定樹齢400年のエドヒガンで、幹周り3.4m、樹高は12mです。



花は終わりかけでしたが、すらっとした樹形です。




③関川寺(かんせんじ)「結城桜」
関川寺は白河の寺院群を代表する寺で、古くは「関銭院」と称し、関所の通行税を徴収する任に当たっていたとのことです。
本堂手前にあるのが、樹齢約200年、高さ約12mのしだれ桜の「結城桜」です。




既に花はほとんど散っていました。

関川寺の創建は、延元元年(1330)に後醍醐天皇を奉じ建武の中興に尽くした結城宗広(ゆうきむねひろ)が七堂伽藍を造営寄進し結城家の菩提寺としたことが始まりとのことです。宗派は曹洞宗、山号は東光山。
結城宗広は、足利尊氏と戦い敗れ、三重県津市で亡くなりましたが、ここ関川寺に、宗広の遺髪を納めたとのこと。結城宗広廟から望める場所にこの桜があることから、この桜は「結城桜」と呼ばれているとのことです。
関川寺は長い歴史があるお寺のため、あちこちに歴史を感じさせてくれるものがあります。
境内に入るとすぐ左手に戊辰戦争戦死者供養塔とお堂が建っています。戊辰戦争白河口の戦いでの奥羽越列藩同盟の戦死者を弔っているとのことです。


お寺ですが鳥居も建っています。

鳥居の向こうには庭が広がっているので、見てまわるのも良さそうでしたが、今回は遠目で見るだけにしました。
「銅鍾」があります。宝暦11年(1761)に鋳造された物で材質は青銅です。小峰城内の太鼓に対して、町民に時報を知らせた鐘なのだそうです。市指定の重要文化財に指定されています。

これらのお寺の近くには矢津田川が流れていて、せせらぎ通りとして川沿いに桜が植えられていました。川の景観や「水車跡群 しみずや跡」なども見ることが出来ました。




「城下町白河しだれ三桜」を見ることが出来たので、白河市内の他の桜も見に行きましょう。次回に続けます。