弥彦駅は、電車で弥彦に訪れる際の玄関口です。
昔はよく電車を利用して、弥彦に訪れていました。車を持つようになってからは、
ほとんど利用したことがありませんでしたが、弥彦公園の帰りに寄ってみました。
弥彦駅は、大正5年に開業し、2022年で150年を迎えました。彌彦 神社を模した
寺社造りの造りのかわいらしい駅舎として、「ふるさとの駅100選」に選ばれて
います。
私の写真では、解りにくいのですが、駅舎の鬼瓦にはうさぎの模様がついています。
弥彦観光協会HPより借用
弥彦には、あちこち「うさぎ」に関わるものが見受けられます。
調べてみると、「弥彦うさぎ伝説」に由来するようです。
【弥彦うさぎ伝説】
その昔、弥彦山には沢山の兎が棲んでいました。
毎日、里へ下りては大切な田畑を荒らすために、農民は困り果てていました。
その悩みをお聞きになられた彌彦大神様は、早速弥彦山にいる兎たちを全部
集めて「農民たちが丹精込めて作った田畑を荒らすことのないように」と、
お諭しになられました。すっかり恐れ入った兎たちは、もう絶対にいたずらを
しませんと誓い、それ以降は全く被害が無くなったと伝えられています。
農民たちは彌彦大神様に大変感謝し、大神様のお諭しを聞いて畏まっている兎
たちの丸くなった姿を米の粉で形作ったお菓子を献上したそうです。
この菓子は後に「玉兎(たまうさぎ)」として、現代まで、彌彦の名産品となって
います。
小さい時から、弥彦といえば、玉兎という粉菓子が有名と知ってはいましたが、
そんな由来があったとは、初めて知りました。
(粉菓子の玉兎)
駅の前の広場に出ると、弥彦山や温泉街への道が見えます。