国営越後丘陵公園は、新潟県長岡市西部丘陵にある雪国越後の自然豊かな公園で、
敷地面積は400haもあり、遊具や花場がある「健康ゾーン」と、自然豊かな「里山
フィールドミュージアム」の二つの大きなエリアに分かれています。
前は良く「健康ゾーン」の方に訪れて、バラやコスモスなどを楽しんでいました
が、最近は「里山フィールドミュージアム」に訪れることが多くなっています。
今回も里山口から「里山フィールドミュージアム」エリアをお散歩してみました。

「里山フィールドミュージアム」は、古民家と田園が広がる越後の昔懐かしい風景
を楽しめるエリアです。
今回は、前から気になっていた「古民家」を見に行くことにしました。

全国各地でクマの出没が相次いでいますが、ここも山の中ですので、クマやイノ
シシが出没します。今年は7月27日、8月3日、8月13日とクマが確認されたため、
園内の一部区間が閉鎖されたりしていました。心配だったので、入り口の方に話
を聞いたところ「ここ1か月位クマは出ていませんよ。」とのこと。不安は払拭
されませんでしたが、園内循環バスも通っていることですし、クマ鈴を鳴らしな
がら歩くことにしました。

山の間の道を歩きます。
人がいないのは、景色独り占めで良い反面、ちょっとした物音にびくびくしながら
のお散歩です。
少し歩くと左手に池が見えてきました。

「カワセミの池」というようですが、ここ数日雨が降ったためか、水は濁っていま
した。
木道を歩いて「古民家」に向かいます。


東屋や物置小屋がありました。


一面草だらけです。
足元を見ると、色々な虫がいます。


歩くたびに、虫が飛び出してきます。ちょっと楽しいですね・・・。
古民家前の水田・畑では、完全無農薬のはざ掛け米や長岡野菜を育てているよう
です。

ちょうど稲刈りを行っている方たちがいました。
話を聞くと、明日(9.23)「稲刈り体験」が行われるので、体験が行いやすいよう
に周りだけ稲を刈っているとのことでした。
よく見ると、田んぼは前日の雨でぬかるんでいます。
明日の稲刈り体験大変でしょうね・・・。

奥の田んぼは稲刈りが終わって、「はざ掛け」してありました。

畑や田んぼの周りには、イノシシなどの動物被害を防ぐために、「電気柵」が
巡らされています。


階段を上がって「古民家」を見に行きます。

この古民家は、長岡市寺島町にあった江戸時代後期に建てられた、かやぶき民家
を復元したとのことです。
暖簾をくぐって中に入ります。入場は無料です。

玄関を入ると土間で、薄暗いです。



見たことのない洗濯機もありました。

2階に上がってみます。


暗くて、良く見えませんでしたが、貯蔵などをしていたのでしょうか。
1階も見てみます。

板の間には、囲炉裏があります。

昔使っていた道具などが所狭しと置かれています。



猫ちぐらが置かれていました。

畳の部屋は、広くはないですが、生活するには十分だったのでしょうか。
昔の生活が偲ばれますね・・・。


部屋からは外を眺めることが出来ます。虫の声を聴きながら、縁側でゆっくりと
過ごす様子が目に浮かぶようです。

昔の里山の暮らしを感じることが出来ました。道の向かいにある「越の里山館」
にも行ってみましょう。
次回に続けます。