福島の桜を観に訪れた2日目。
福島市から国道349号を走り、二本松周辺の桜を見て廻っています。

訪れたのは、「東和祭田の桜」です。
二本松市太田字祭田の、のどかな里山の風景が広がる地域に咲く、大きな古木
の桜です。推定樹齢が800年とも1000年とも言われる祭田のサクラは、エドヒガ
ンザクラで、この地に住む大内家(所有者:大内賢一)の敷地内に植えられて
います。
「祭田の桜」で親しまれていますが、正式には「東和祭田の桜」と呼び、根元
周囲6.6m、目通り幹囲6.5m、樹高18.3mの見事な大木で、二本松市の天然記念
物にも指定されている名桜です。
近くの駐車場に車を停め、協力金を支払ってから、観に行きました。

下から眺めても、大きいですねー・・・。


周辺にもきれいな桜を観ることが出来ます。

坂を上って、桜を観に行きます。
個人宅の敷地内なので、迷惑にならないように、気をつけて観に行きます。

まず目に入ってきたのは、見事な風格の桜の幹。


長い年月をかけ、ここまでの大木になったのがわかるような重厚な幹です。
本当は、もっと太い幹だったらしいのですが、昭和41年に、大内宅は養蚕業
が全盛期で、養蚕ハウス建築のために宅地造成した際、桜の木を3m程埋めて
しまったとのことで、元の根元周囲は、推定9m位あるとのことです。
花は沢山ついています。



一部枝を伐採したのでしょうか?

これだけの古木ですから、手入れが大変なのでしょうね・・・。
個人宅なので、長居もご迷惑でしょうから、さっと見て終了としました。

次に向かったのは、「愛蔵寺の護摩桜」です。
「愛蔵寺」は福島県二本松市戸沢の羽山(麓山)のふもとに位置する寺です。

愛蔵寺は草創以来、2度の火災にあい、2度目の火災のおり、秘密護摩札(護摩札
には、ご本尊お不動さまの分身・分霊が宿っていると謂われている)が空中に飛来
してこの桜の枝に留まったことから、「護摩桜」と呼ばれているとのことです。

愛蔵寺の護摩桜は、ベニヒガンザクラの一種で、樹齢は約800年を超すと推定され
ています。樹高9.8m、根元周囲3.45mで、開花時には「三春の滝桜」のような美し
い樹姿になるとのこと。
昔から樹容と花の量が変わらないので「育たぬ桜」とも言われているとのことで
した。

見る角度によっては全く違った姿を見せてくれます。


境内には、もう1本、桜の木がありました。
詳しいことは、表記されていなかったので解りませんが、樹形の良いしだれ桜の
木です。

この桜のすぐ近くには、小さな社もあり、良い雰囲気でした。


そして、今回、最後に訪れたのは、「合戦場のしだれ桜」です。
2016年に訪れたのが最後だったので、久しぶりに訪れてみました。

合戦場のしだれ桜は、「三春滝桜」の孫桜といわれており、滝の水が流れ落ちる
ような見事な薄紅色の花を咲かせ、推定樹齢は約180年と言われています。
「合戦場」の名前の由来は、1040年頃の平安時代に、朝廷の命令で奥州征伐に
来た源義家(八幡太郎義家)と、蝦夷地豪族の阿部貞任(さだとう)・時任
(ときとう)がこの地で戦ったことによるとのことでした。
駐車場に着くと、車がほとんど停まっていません。
桜に向かって歩き出して、愕然としました。

何が起こったのでしょうか?・・・。
前に観た時と、全く違う姿になっていました。

(2016.4.16撮影)
近くにいた方のお話によると、
2021年頃から、枝が落ちる、花が咲かないなどの状態が続き、2024年には、樹木
医の指導を受けながら、地元有志の「合戦場のしだれ桜保存会」の皆さんによって
木の治療が本格的に始まったとのことです。通気性を改善するための土壌改良や
腐朽菌の付いた枯れ枝の伐採などをすすめ、幹を日焼けや乾燥、寒暖差から守る
こもを巻いたそうです。

昨年は、花がほとんどつかない状態だったようですが、今年は、新しい枝が出て
きたり、花も少しつき始めたとのことでした。


周辺の桜が、美しく咲いているので、なおのこと、悲しい気持ちになりました。

2024年から、3年程度かけて回復を目指して集中治療を行っていくとのことで
した。

枯れずに、また沢山の花をつけてくれることを、心から願っています。
ちょっと、悲しい気持ちになりましたが、今回の福島の桜を観る旅は終了
です。
長い間お付き合いいただきまして、ありがとうございました。